脂質との付き合い方、間違ってない?“良い油”で変わる体と美容の話

脂質との付き合い方、間違ってない?“良い油”で変わる体と美容の話

🥑「脂質=悪」じゃない?“良い脂”と上手に付き合う方法

「脂質=太る・体に悪い」
そんなイメージ、ありませんか?

たしかに、脂質は摂りすぎると体重増加の原因になったり、血管や内臓への負担になったりすることも。でも実は、脂質は私たちの体にとって【必要不可欠な栄養素】なんです。

むしろ、良い脂質を“上手に選んで摂る”ことが、健康や美容のカギになります✨
今回は、そんな「脂」の本当の姿と、“良い脂”と上手に付き合うコツをわかりやすく解説します。


✅脂質って、実はこんなに大切!

脂質には、以下のような大事な役割があります。

⚫︎ホルモンの材料になる(女性ホルモンなど)
⚫︎細胞膜や脳の構成成分になる
⚫︎脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を助ける
⚫︎肌のうるおいや艶の維持に関わる

脂質を極端にカットしてしまうと、肌荒れやホルモンバランスの乱れ、集中力の低下など、思わぬ不調に悩まされることも。

むしろ「どんな脂を、どれくらい摂るか」が重要なんです。


⚠️避けたいのは“悪い脂”

すべての脂が体に良いわけではありません。気をつけたいのは以下のような脂質です。

❌トランス脂肪酸

マーガリン、ショートニング、揚げ菓子、スナック菓子などに多く含まれる脂。
▶︎ 血管を傷つけたり、心疾患のリスクを高めることが報告されています。

❌酸化した油

長時間放置された揚げ油や、古くなったサラダ油など。
▶︎ 活性酸素を増やし、体に炎症を引き起こす原因にも。


🌿おすすめは“良質な脂”を日常にプラス

逆に、積極的に摂りたいのはこんな脂質👇

🥑オメガ3系脂肪酸(α-リノレン酸・EPA・DHA)

・青魚(サバ、イワシなど)
・亜麻仁油、えごま油、チアシード
▶︎ 炎症を抑え、脳や心臓の健康を守る

🌰オメガ9系脂肪酸(オレイン酸)

・オリーブオイル、アボカド、ナッツ類
▶︎ 抗酸化作用があり、美肌や血管の健康に◎

🥥中鎖脂肪酸(MCT)

・ココナッツオイルやMCTオイルに含まれる
▶︎ 体内ですばやくエネルギーになり、脂肪として蓄積しにくい



🧂 1日どれくらい脂質を摂るべき?

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、脂質の理想的な摂取量は、総エネルギー摂取量の20〜30%とされています。

たとえば、1日の摂取カロリーが1800kcalの人なら:脂質の理想量:40〜60g/日

これは、オリーブオイルでいうと大さじ約3〜5杯、アーモンドなら40〜60粒分に相当します。


🚨 摂りすぎるとどうなる?

脂質のとりすぎは、以下のようなリスクがあります:

⚫︎体脂肪の蓄積・肥満(特に内臓脂肪)
⚫︎悪玉コレステロール(LDL)の増加
⚫︎動脈硬化や心疾患リスクの上昇
⚫︎肝機能・血糖値への影響

特に注意が必要なのが、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の過剰摂取です。
スナック菓子、ファストフード、加工食品、マーガリンなどに多く含まれているこれらは、健康を損なう原因にもなります。


⚠️ 少なすぎても、問題あり!

「脂質はなるべくゼロにしたい」と思う方もいるかもしれませんが、それもNGです。
脂質が不足すると…

⚫︎ホルモンバランスの乱れ(特に女性)
⚫︎肌の乾燥・髪のパサつき
⚫︎集中力・思考力の低下
⚫︎便秘や代謝の低下

実際、低脂質ダイエットを続けて月経が止まったというケースも少なくありません。

 


🥄 どんな風に摂るのが理想?

✅揚げ物ではなく“かけて使う油”を選ぶ
✅サラダにアマニ油やオリーブオイルをひとさじ
✅青魚やナッツを1日1回取り入れる
✅加熱には酸化しにくいオリーブオイルやごま油

加熱しすぎないこと、酸化させないこともポイントです。


🍽「良質な脂」を、賢く美味しく

「脂質=太る」ではなく、「何を・どのように摂るか」が重要です。
良い脂を適量取り入れることで、ダイエットの味方にも、美容にも、脳にも◎

日々の食事で、ちょっとした意識を変えてみませんか?


🛒 良質な脂を“ひとさじ”から

サラダやスープにちょい足しするだけで、味も栄養もぐっとアップ✨
クセがなく、使いやすい【有機黒ごま油】や【MCTオイル】もおすすめです。

▶︎ 黒ごま油(芳醇な香りでかけて美味しい)



▶︎ MCTオイル(無味無臭でダイエットにも◎)



📚参考文献

  1. 厚生労働省. 日本人の食事摂取基準(2020年版)—脂質の摂取目標量について.
    URL: https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000586553.pdf

  2. Simopoulos, A. P. (2002). The importance of the ratio of omega-6/omega-3 essential fatty acids. Biomedicine & Pharmacotherapy, 56(8), 365-379.
    DOI: 10.1016/S0753-3322(02)00253-6

  3. Mozaffarian, D., & Clarke, R. (2009). Quantitative effects on cardiovascular risk factors and coronary heart disease risk of replacing partially hydrogenated vegetable oils with other fats and oils. European Journal of Clinical Nutrition, 63(S2), S22-S33.
    DOI: 10.1038/ejcn.2009.9

  4. Mensink, R. P., et al. (2003). Effects of dietary fatty acids and carbohydrates on the ratio of serum total to HDL cholesterol and on serum lipids and apolipoproteins: a meta-analysis of 60 controlled trials. American Journal of Clinical Nutrition, 77(5), 1146-1155.
    DOI: 10.1093/ajcn/77.5.1146

  5. Calder, P. C. (2013). Omega-3 polyunsaturated fatty acids and inflammatory processes: nutrition or pharmacology? British Journal of Clinical Pharmacology, 75(3), 645-662.
    DOI: 10.1111/j.1365-2125.2012.04374.x

  6. Harvard T.H. Chan School of Public Health. The Nutrition Source: Fats and Cholesterol.
    URL: https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/what-should-you-eat/fats-and-cholesterol/

  7. Lichtenstein, A. H., & Schwab, U. (2000). Diet and exercise in the prevention of cardiovascular disease. Circulation, 102(6), 682-687.
    DOI: 10.1161/01.CIR.102.6.682



 

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