最近、ケトン体というワードをよく聞きますが、ケトン体は人類を救うとさえ言われていることをご存知でしょうか?
知られざるケトン体の秘密をご紹介します。
ケトン体ってまずなに?
血液中に放出されるアセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをケトン体と総称します。
これは脂肪をエネルギーに変えていくときに合成されるものです!
糖質を食べれない時は、ベータ酸化という反応が起こり、脂肪を分解してケトン体へと変換されていきます。
2つのエネルギー回路
食べたものをエネルギーへと合成していく過程で、体は2つの回路を持っています。
糖質回路
タンクは少ないけど、エネルギーに変わりやすい。
脂肪回路
タンクは多いけど、エネルギーに変わりにくい。
最近話題のケトジェニックダイエットは、糖質制限をして脂質をしっかり摂取することで、脂肪エンジンに切り替えることを狙ったダイエット方法なのです。
人類の歴史を考えると、昔は今ほど簡単に糖質を摂取できなかったので、元々はケトン体をメインのエネルギー源として活用していたという説もあります。
糖尿病でケトン体の値が上がる!?
ケトン体の蓄積により体内のpHが酸性に傾いた状態のことを、ケトアシドーシスと呼びます。
糖尿病の状態では、糖のエネルギーがうまく使えない状態なので、その代用としてケトン体をメインのエネルギー源として使われます。
一昔前は糖尿病の方にケトン体が多かったので、悪者だと思われていました。
今でもケトン体は体に悪い物質だと考える人が多いのですが、メカニズムを考えると、むしろケトン体は体を守るために重要な働きをすることがわかってきました。
ケトン体の数々のメリット
今ではケトン体にはたくさんのメリットがあることが明らかになっています。
- 脳のエネルギーになる
- 抗炎症
- 抗疲労
- 抗癌作用
- 動脈硬化予防
- 神経保護作用
- 体重低下
- ミトコンドリアの機能向上
など様々な良い働きがあると言われています。
赤ちゃんもケトン体をメインのエネルギー源にしていることが分かり、栄養学の常識が変わってきているのです。
あなたはどちらの回路?
みなさんは、どちらの回路でエネルギーを合成していますか?
現代ではあまりにも手軽に糖質を取れてしまうので多くの場合、糖質エンジンになってしまっていると思います。
片方に依存するのではなく、ケトン体エンジンもきちんと働かせるように日々の糖質量を見直してみましょう!
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