サプリメントは、日常生活の中で手軽に必要な栄養素を摂取するのに非常に有効な手段です。
ただし、栄養素によってはサプリでの摂取はおすすめできない場合があるのです。
その代表の1つがカルシウムになります。
善玉カルシウムと悪玉カルシウム
実は、カルシウムといっても善玉と悪玉が存在するのです。
悪玉カルシウム
悪玉カルシウムはイオン化されて反応性が高く、骨に届く前に血管や筋肉に沈着して硬くなり、動脈硬化の原因になる可能性があります。
善玉カルシウム
活性化されておらず、徐々に体内で活性化されていくカルシウム。骨までしっかりと届くので、血液中に溶け出す心配はありません。
悪玉カルシウムって何に入ってるの?
カルシウム製剤やカルシウム強化飲料、そして多くのカルシウムサプリは悪玉カルシウムだといわれております。
また自分の骨から溶け出したカルシウムも、悪玉カルシウムになるので注意です。
1億:1万:1のカルシウムバランス
体内中の適切なカルシウムの割合として、骨:血液中:細胞中=1億:1万:1といわれています。
血液中にカルシウムがなくなると骨からカルシウムを溶かして、血液中にカルシウムを放出します。これがイオン化された悪玉カルシウムなのでそれが血管壁に沈着しやすくなるのです。
これを『カルシウムパラドックス現象』と呼びます。
このことで腰痛の原因になったり、神経圧迫の原因になる可能性もあるのです。
善玉カルシウムの取り方
善玉カルシウムは食材から取るのが基本です。
おすすめは、海藻や小魚などです。
善玉カルシウムは、
- 血管に沈着しにくい
- 骨に届き骨密度を上げる
- 認知機能への効果
- 心臓を助け、血圧を正常にする
などが期待できます。
サプリがダメというわけではない
サプリメント自体は非常に有効な栄養摂取の方法です。
栄養素ごとの特性を理解し、正しくサプリを活用していくことが一番大切です。
是非、いろいろな栄養素について勉強してみてくださいね!